新紙幣対応は大丈夫? 平家論説委員に聞くこれから

【住】新500円硬貨が出たときと同様、企業側は苦労が続きますね。全国の自動販売機やATMなどの対応は、7月3日に間に合うのでしょうか?

【平】日本自動販売システム機械工業会によりますと、ATMや公共交通機関の券売機は7月3日までにほぼ完了見込みだということです。
一方、飲料や食品、たばこなどの自販機は2~3割、食券や入場券などの券売機は半数までしか新紙幣対応が間に合わないということで、全て完了するには、1~2年ほどかかる見込みだということです。

手間だけでなく、コストもかかります。日本自動販売システム機械工業会の試算によりますと、新紙幣対応で《約7,700億円》が必要とのことです。原材料費や人件費高騰の中で、新紙幣対応機種への変更など企業側にとっては負担が続きます。

「新紙幣発行を機に、キャッシュレス決済を導入する企業もありますが、その際、国の「中小企業省力化投資補助金」や「IT導入補助金」などが活用でき、新紙幣への対応も同時にできる可能性があります。
まずは、利用できる補助金や助成金を確認してみてはどうかと思います。