日南市の飫肥では、文化財と現代アートが融合したイベントが始まりました。

(垣内沙耶記者)「城下町の街並みが残る日南市飫肥では、現在、現代アートのコラボレーションを楽しめます」

日南市飫肥を舞台に3日から始まった「DENKENWEEK(デンケンウィーク)」。


城下町の施設やギャラリーは、宮崎県内外のアーティストが手がけた絵画や書などのアート作品で彩られています。

「わ~美しい、いろんな色に光って見えます」


これは「光と闇」をテーマに制作活動を行っている福岡の美術家が手がけた作品です。

(美術家・中村禎仁さん)「景色とか人とか同じ場所で同じものが違うものに見えているというのを表現した。建物と作品の調和しているところを見ていただければと思う」

(来場者)「不思議な感覚を覚えますね。昔と現在との格差があって非常に印象に残る。」

このイベントは、アーティストと直接話すことができるのも魅力の1つです。

(松本千里さん)「糸を巻き付けて上から下に同じように巻きつけながら下がっていって、根本で結んで一本が出来上がり」

(来場者)「生クリームみたい」

(松本さん)「このムチムチ感が布じゃないと出ない」


これは、伝統的な染織技法のひとつ「絞り」の技法を使って制作された作品です。

(来場者)「これはもともと一つの布なんですよね。平面があんな風に立体に人の手でなっていくのすごいなと思います」

そして、今回初めて台湾人アーティストによる作品も展示されています。

(張祐齢(チャンユーリン)さん)「観客がこれをぐるっとまわって見て、山と海に囲まれてるイメージを感じ取ってほしい」

「DENKENWEEK」は今月12日まで開かれ、期間中、ワークショップや演奏会などのイベントも行われます。

4日と5日は、台湾在住の宮崎県人会が開催する「台湾ミニ夜市」も開かれます。