全国高校サッカー選手権の宮崎県大会は、いよいよ15日、決勝を迎えます。全国の舞台をかけて激突する日章学園と宮崎日大の両校を紹介します。

「貫け極めろ」のスローガン 日章学園

まずは、県大会4連覇を狙う日章学園。
宮崎工業との準決勝では、去年、16歳以下の日本代表候補に選ばれた2年生・吉崎が2得点と魅せます。

(日章学園MF 吉崎太珠選手・2年)
「(決勝では)ハットトリックをして日章学園の強さを宮崎に知らしめて全国大会に向かって優勝したい」

今大会は、4試合無失点と守備も安定している日章学園。
県内最多144人の部員が「貫け極めろ」のスローガンのもと個々の技術を極め、選ばれし11人がピッチに立ちます。

(日章学園 原 啓太 監督)
「例年よりフィジカル的な能力のある選手が多いので、パワーやスピードは今年のチームの特徴」

攻守ともに盤石な日章学園。
県大会を制し、国立競技場のピッチで戦える全国ベスト4も見据えます。

(日章学園DF 野口昊平主将・3年)
「選手権に出るために日章中から6年間やってきて、自分の中での夢の舞台でもあるので、絶対に勝って全国で去年・おととしのリベンジができるように頑張りたい」

チームスローガン「思いやりワーク」 宮崎日大

その日章学園に立ち向かうのが、4大会ぶりの全国大会を目指す宮崎日大です。

鵬翔との準決勝では、前半、エース井上の2発で宮崎日大がリード。しかし、後半、鵬翔に同点に追いつかれます。

延長でも決着はつかず、勝負はPK戦までもつれます。

1対1で迎えた鵬翔の2本目。
宮崎日大の守護神・森本がスーパーセーブをみせるなど勝負強さを発揮し、2大会ぶりに決勝に駒を進めました。

(宮崎日大 田野矩大監督)
「例年に比べると小粒で、どちらかというと空中戦よりもアイデアを出し合って足元で勝負というところ。どんな相手でも対応できるのが強み」

チームトップの5ゴールをあげているエース井上の意気込みは。

(宮崎日大FW 井上大誠選手・3年)
「自分のストロングポイントは背後の抜け出しやスピードを生かしたプレー。全国に出て親や指導者にもっと恩返しができたらいい」

準決勝の翌日、チームスローガン「思いやりワーク」の横断幕のうしろに虹が架かったという宮崎日大。
3回目の全国大会への架け橋となるでしょうか。

(宮崎日大DF 四本和輝主将・3年)
「決勝戦は準決勝より厳しい戦いになると思うが、もう一回チームでひとつになって(選手権は)高校サッカーやる上で一番夢の舞台なので、絶対に出場したい」


出場41校から2校に絞られた選手権県大会。
敗れたチームの思いも胸に、15日、運命のキックオフを迎えます。

両者の決勝での対決は5回目で、過去はいずれも日章学園が勝利しています。
また、今年は、1月の新人戦決勝で対戦し、日章学園が3対1で勝利しています。

決勝は、15日午後0時5分キックオフで、MRTテレビで生中継でお伝えします。