台風6号の降り続く雨の影響で、宮崎県内各地の河川の水位が上昇しているほか、道路が冠水したところもあります。各地のきょうの状況をまとめました。
(田尻怜也記者)
「国富町の本庄川に来ています。あちらの水位表を見てみると、あと少しで危険水位に達しそうです」
茶色い濁流へと姿を変えた国富町の本庄川。堤防付近では地元の消防団がポンプ車を使って排水作業にあたっていました。
(地元消防団)
「いま内水が上がっているので、逆流するといけないので、ポンプで内水をくみ上げて強制排水で、外水の方に出して内水を下げている状態。あそこの堤防のところが決壊して水があちらに流れているので、今のところは大丈夫だが、これからちょっと危ない」
県内の河川では、西米良村の一ツ瀬川で一時、氾濫危険水位を超えたほか、各地の河川でも避難判断水位を超えるところが相次ぎました。
(JNN取材団 竹本真菜記者)
「一時避難氾濫水位を越えた宮崎市高岡町の瓜田川です。現在も水位が高い状況が続いており、注意が必要です」
また、去年の台風で浸水の被害が出た地域では・・・
(瀬藤亮太アナウンサー)
「去年9月の台風14号で、浸水被害のあった美郷町和田地区。今年も台風6号の断続的な雨により耳川が増水し、川沿いの道は通行止めとなっています」
去年、床上浸水の被害を受けた住民は。
(床上浸水を経験した住民)
「目に見える範囲で水嵩がどんどん増えていっているので、絶対ということがないので非常に不安です。とりあえず早めの避難をしてやり抜くしかないと思っている」
(田尻怜也記者)
「こちら国富町の田尻地区です。道路が浸水し、車が通れなくなっています。また、こちらは普段、田んぼとなっていますが、浸水しています」
きょうは道路などの冠水も各地で確認されました。
(住民)
「最近は去年も浸って今年もこういう状況だからちょっと怖いかな。(去年は)植えたばかりのピーマンやきゅうりが被害を受けたので、そこらへんが一番心配」
(ピーマン農家の住民)
「農家を続けていくうえで、こういう風水害が毎年あると保険はかけているけど、保険料がものすごく上がって、何百万という毎年支払いをしながら、ましてやこういう気候変動があるなかで、物価高があるなかでいろいろしているから、非常に厳しい状況である」
冠水は宮崎市でも・・・
(澁谷祐太朗アナウンサー)
「宮崎市吉野です。国富町・綾町に通ずる県道17号なんですが、ご覧のように冠水してしまっています」
(田尻怜也記者)
「ご覧ください。あたり一帯が水でおおわれています」
県によりますと、宮崎市吉野の県道17号では、道路がおよそ300メートルに渡って冠水。現在通行止めとなっています。
(記者)
「ふだんこの下はどんな感じになっている?」
(住民)
「ここはずっと農道というか道がある。作業用の道路がずーっとぐりーっと回っている」
(記者)
「水位は?」
(住民)
「道路から今1メートルぐらいあるのかな。2日ぐらいはかかる。完全にひくには」
記録的な大雨をもたらしている台風6号。引き続き河川の氾濫などに警戒が必要です。