国内で野生イノシシへの感染が拡大している家畜伝染病「豚熱」の発生を想定した防疫演習が行われました。

26日、宮崎市の県総合農業試験場で行われた防疫演習には、国や宮崎県、それに隣県の大分・熊本・鹿児島から関係者およそ60人が参加しました。

豚熱は、豚やイノシシがかかる、強い伝染力と高い致死率が特徴の家畜伝染病で、野生のイノシシの感染が北海道と九州を除く全国で拡大しています。

26日は、県内での豚熱感染を防ぐため、イノシシに食べさせるタイプのワクチンを散布する演習を行い、作業手順などを確認しました。

(宮崎県中山間農業振興室 梶原正太郎室長)
「県としても初めての取り組みなので、どういった場所に経口ワクチンをまけばいいのか、どういったまき方が有効なのかというところで非常に参考になる指導がいただけたと思っている」

今月20日には、兵庫県の養豚場でも豚熱が発生していて、県内の関係者は警戒を強めています。