新富町の航空自衛隊新田原基地で、26日から、日本とフランスによる共同訓練が始まりました。
新田原基地で、フランスとの共同訓練が行われるのは初めてです。
(三浦功将記者)「時刻は午後4時半を少し回ったところです。フランス空軍の輸送機が今、新田原基地に着陸します」
日本とフランスによる共同訓練は戦術技量の向上や相互理解の促進などを目的に実施されるもので、今月29日までの4日間の日程で行われます。
新田原基地には、フランスの航空宇宙軍の主力戦闘機「ラファール」2機と輸送機1機が到着しました。
期間中は新田原基地と基地周辺の空域、それに関東周辺の空域で編隊飛行や航法飛行などの訓練を行うことになっています。
また、訓練に参加するフランス軍およそ120人は、一部将校を除いて期間中は基地の中に宿泊します。
基地に到着したフランス航空宇宙軍展開部隊指揮官のマルク・ルブイユ准将は、「航空自衛隊との相互運用性を深め、太平洋地域にどのような危機があるのか理解し、ともに解決策を見つけていきたい」と述べました。
また、新田原基地周辺では・・・
(田中顔出し)「フランス軍の到着は、きょう夕方の予定となっているんですが、新田原近くの公園には、午前中にもかかわらず、多くの見物人が訪れています」
(訪れた人)「きょう滋賀県から、フランス空軍の戦闘機が来るということでそれを見に行きました。」
「福岡から来ました、(仏軍は)なかなか来るもんじゃないかなと思って、しかも宮崎に来ると思ってなかったんで、ちょっと楽しみだなと」
新田原基地近くの公園には、共同訓練に反対する市民団体のメンバーも訪れていて、訓練の期間中、フランス軍の動きを監視することにしています。
(憲法と平和を守る県連絡会・佐川嘉正さん)「今まで米軍の(訓練)は、一応地位協定で守られてますけど、これ(日仏共同訓練)をきっかけにほかの国ともやりましょうというふうにして何の協定もなく、やられたらもう大変なことになって、特に騒音がひどくなるし、それから落下物とか事故とかそういう懸念も出てくる」
また、新富町役場では、今月21日に連絡本部を立ち上げていて、期間中、随時、基地周辺を見回りするほか、常時行っている騒音測定については、データの比較などをすることにしています。
県内でフランス軍が参加して共同訓練が行われるのは、おととしの霧島演習場での日米仏共同訓練以来で、新田原基地では初めてとなります。