ポイントは「薄い海水」

そのキャビアの生産に関して新たな技術が誕生しました。

(宮崎大学農学部 宮西 弘 助教・魚類生理学)
「こちらの水槽にいるのが全部チョウザメです。このチョウザメに薄めた海水の刺激を加えるだけで成長が非常によくなるという研究をしている」


キャビアに適した大きさの卵をとるためには、淡水魚のチョウザメを長いものだと10年ほど育てる必要があります。

こうした中、宮崎大学の宮西助教は、3年前から宮崎市のジャパンキャビアと共同でチョウザメの成長に関する研究に着手。

チョウザメを、一定期間、薄い海水で生育させると、成長速度を早めることができるという研究結果が得られました。


(宮崎大学農学部 宮西 弘 助教・魚類生理学)
「特にシベリアチョウザメだとどんどん差が開いていくが、分かってる限りでも、20%以上、30%ほどの成長促進っていうのが見えてきてる」


この技術を活用することで、キャビアがとれるまでの生育期間をロシアチョウザメだと10年から8年にシベリアチョウザメだと5年から3年に短縮することが見込まれています。