宮崎県日南市で、現在、学校を休んでいる子どもたちが制作した絵画を展示する作品展が開かれています。
この作品展に数多くの作品を出展しているのが、14歳の中学生です。
絵を描くことを通して芽生えた心の変化とは・・・
学校を休んでいる子どもたちが、努力していることを知ってほしい
日南市の油津美術館で今月4日から開催されている「学校をお休みしている子供たちの作品展」。およそ30点の作品が展示されています。
展示会の名称の通り、これらの作品を手掛けたのは、不登校の子どもたち。
「学校を休んでいる子どもたちが、努力していることを知ってほしい」という思いから開かれました。


この展示会に12の作品を出展しているのが、中学3年生の山那 弓(やまな ゆん)さんです。
弓さんには、この展示会を通して同じ不登校の人に伝えたいことがあるといいます。


(山那 弓さん)
「不登校とかそういう感じでも、ちゃんと自分を出せるというか、一番は(同じ不登校の人にも)安心してほしかったから」

人と関わることが、いっぱいいっぱいに
弓さんが学校に行けなくなったのは、小学6年生の卒業式のおよそ2週間前。
人と関わることが、いっぱいいっぱいになったといいます。
学校に登校できず、自宅にいる時間が多くなりました。

その時の状況について、母親の佳世さんは
(母 山那佳世さん)
「周りの方たちに『何か好きなことを、学校に行かなくても熱中できることがあれば、それだけでいいよね』という話はよく聞いていたけど、家の中で過ごすことが多いので見つからなかった」
