宮崎と神戸とを結ぶ「フェリーたかちほ」。去年4月、宮崎カーフェリーの25年ぶりの新しい船として就航し、1年が経ちました。
宮崎県内にどのような効果をもたらしているのでしょうか。

就航1周年を記念したイベントは賑わいを見せた

(廣末圭治記者)
「『フェリーたかちほ』就航からきょうで1年。こちらの記念イベントには神戸のおしゃれな雰囲気が漂っています」

15日、宮崎市で行われた「フェリーたかちほ」の就航1周年を記念したイベント。
船長の制服を試着できるコーナーや神戸市のプロミュージシャンによる演奏などがあり、にぎわいをみせました。

(宮崎カーフェリー 郡司行敏社長)
「この1周年の記念の日を迎えられたのも、県と市はもとよりトラック業界の皆様方、多くの多くの県民の皆さんの支えがあったこそと、深く深く感謝しているところであります」

旅客は「全国旅行支援」や侍ジャパンキャンプが追い風に

宮崎カーフェリーの25年ぶりの新しい船として去年4月15日に就航した「フェリーたかちほ」。

これまでの船より大型化され、個室の数はこれまでの7倍の216室に増えました。
また、客室のタイプも10種類と豊富でペットと一緒に乗船することも可能になりました。

快適な船旅を楽しみたいという旅行客のニーズに応えたことが功を奏し、この1年間の宮崎カーフェリーの利用客数は9万4600人に増加。

コロナ禍前の水準までは回復していませんが、前の年度と比べると倍以上です。

郡司行敏社長は、政府による「全国旅行支援」や、野球の侍ジャパンの宮崎キャンプなども追い風になったと話します。

(宮崎カーフェリー 郡司行敏社長)
「10月以降の全国旅行支援、これも非常に効果的にうちの船にはいい影響を与えたと思うし、3月はスポーツ合宿の皆さん、あるいは卒業旅行の皆さんが多く乗っていただき、旅客はずいぶんコロナ前に近づいた形で1年を過ごすことができたと思っている」