ドライバーたちの労働環境の改善にも
また、「フェリーたかちほ」は、物流の面でも重要な役割を担っています。
「たかちほ」は以前よりおよそ30台多い、163台のトラックを積載することができ、昨年度、宮崎カーフェリーが運んだ運送トラックの数は、前の年度と比べておよそ1000台増えました。


さらに、ドライバーの客室がすべて個室化されたことや、一般の乗客と食事をとるスペースも完全に分けられたことで、ドライバーたちの労働環境の改善にもつながっています。

(宮崎県トラック協会 牧田信良会長)
「今までは大部屋だったり、2段ベッドだったりという部屋だったので、完全個室ということでプライベートの時間がしっかり取れるようになったから、しっかりした自分の体調で休息もとれるので、個室はドライバーたちにとってはプラスだった」

カーフェリーの利用促進が「2024年問題」解決の鍵に
そして今、物流業界で喫緊の課題となっているのが、来年4月からトラックドライバーの残業時間の上限規制が強化される「2024年問題」。
宮崎から関東などへ陸路で輸送する場合、1日当たりの拘束時間で違反になることが懸念されていますが、カーフェリーに乗船中は休憩時間となるため、さらなる利用促進が問題解決の鍵となっています。


(宮崎県トラック協会 牧田信良会長)
「特に来年の2024年問題は、避けて通れない問題で、いかに(運転)時間を短くして、生産性を上げて、利益も上げて、時間を短縮していく。2024年問題はフェリーと直結する問題じゃないかと思う」
