去年9月の台風14号で宮崎県諸塚村では河川が氾濫し、商店街に濁流が流れ込むなどの被害が出ました。
台風の被害から半年。被災しても前を向き、歩みを進める住民たちのいまを取材しました。
想像を超えた被害
去年9月、県内を直撃した台風14号。24時間雨量は、西米良村で1か月分の雨量を超える579ミリなどと各地で記録的な雨が降りました。
宮崎県内では、床上浸水634棟、床下浸水が529棟、住宅の全半壊137棟、死者3人の被害が出ました。

諸塚村では、2005年の台風14号以降、土地をかさ上げするなどの対策が施されましたが、今回の台風でも耳川があふれ、再び、中心部の商店街などを濁流が襲いました。


村民(去年9月)
「ちょっと正直想像してなかったですね、ちょっとここまでとは思わなかったのでほんとに」

甚大な被害をもたらした台風から半年。
村のいたるところにはいまだに爪痕が残されていますが、土砂や流木は片づけられ、少しずつ、以前の姿を取り戻そうとしています。
コロナ禍からの客足の回復を期待していた矢先
興梠洋平さん
「みんなもう前向きにやっていかないとというのはあると思うので、そこらへんをみんな元気にっていうか、動いてるとは思います。」

村内に住む興梠洋平さんです。
興梠洋平さん
「ここが私がやっていた居酒屋ですね。9月の台風で恐らくですど、上まで水があがって流木とかこういのが流れてきたと思うんですけどね」

興梠洋平さん
「また来年、災害が、台風が来るかもしれないっていうこととかを考えると、ここでやるは怖いかなっていうのはあるんですよね。」
居酒屋はコロナ禍の影響を受け、客足の回復を期待していた矢先に、半壊してしまいました。
興梠さんは現在、鶏の炭火焼などを提供する店の従業員として働きながら、村民の憩いの場となる居酒屋の再開を目指しています。

興梠洋平さん
「周りの村民の方たちも早く飲める場所がほしいっていう話もしてくれてますので、気持ちだけですけど、再開したいなっていう状況ですね」
