今年度のMRT環境賞で優秀賞に選ばれた高千穂町の「杉本商店」を紹介します。「干ししいたけ」を使ったビジネスモデルがSDGsにつながっています。
しいたけを売ることよりも買い続けることの方が重要
高千穂町にある干ししいたけ専門問屋の「杉本商店」。
ここでは創業以来、生産者が持ち込む原木栽培のしいたけを現金で買い取り、干ししいたけや加工品として販売しています。


2016年からは、国内需要の減少を受け販路を海外へ拡大しました。
(杉本商店 杉本和英 社長)
「僕たちの仕事は、しいたけを売ることよりも買い続けることの方が重要だということに気付いて、そのためには減った分をどこかで売らなければいけないので、海外に持っていった」


外国でお金にしたものを地域に持ってきて、ぐるっと回す
海外では、動物性の食品をとらないヴィーガンを中心に、うまみや歯ごたえが好評な干ししいたけ。
さらに、栽培後は原木が自然に戻るという栽培方法も注目されているといいます。


(杉本商店・杉本和英社長)
「『ワオ、サステナブル』っていうわけですよ、『なんだそりゃ?」って、その時『サステナブル』なんて分かりませんでしたから、『あっ!そうか、これが循環型なんだな』と分かりました。」

今では、干ししいたけを欧米など海外21か国で販売。売り上げの10%を占めているといいます。
こうした実績から、今年度の宮崎中小企業大賞にも選ばれました。

(杉本商店・杉本和英社長)
「外国でお金にしたものを地域に持ってきて、ぐるっと回すというのは、すごくやりがいがあるし、おもしろいなと思っています」
