今の時期、子どもの入学式に向けて準備を進めている家庭も多いのではないでしょうか。
制服は入学準備品の中でも高額で、卒業までにどれぐらい身長が伸びるのか、洗い替えは何枚必要か頭を悩ませるところだと思います。
こうした中、着なくなった制服を必要な人に譲る「リユース」が宮崎県内でも広がっています。
「本当にありがたかった」生活支援の「制服リユース」
宮崎市社会福祉協議会の一室。市内の公立中学校や県立高校の制服が並んでいます。
(宮崎市社会福祉協議会の担当者)
「こちらはシャツもリボンもスカートも用意しております」


ここに並んでいるのは、市民から寄せられた不要になった制服です。
(宮崎市社会福祉協議会 厚地 安 会長)
「コロナ禍で市民が大変生活に困っている方がたくさんいらっしゃいます。その人たちに何か手助けできないかということで、制服のリユースを始めようと」

宮崎市社協は、卒業などで着なくなった制服を必要とする生徒に無償で譲渡するために仲介する「制服リユースマッチング事業」を昨年度からスタート。昨年度は104人に、今年度は2月13日時点で55人に制服が譲り渡されました。
社協のロビーには、譲った人、譲られた人からのメッセージが展示してあります。
「このサービスがなかったら、中学に通わせることができなかったかもしれません。本当に感謝です」
「この制服を着て勉強や制服を頑張ります」


こちらの女性は、今年度、この事業を通して制服を譲り受けました。
(女性)「本当にありがたかった」
女性は現在、中学1年生の娘を育てるシングルマザー。
去年、娘が入学するときは、知人から制服を譲ってもらいましたが、12月にスカートのホックが壊れてしまいました。
(Aさん)
「壊れてから2・3週間ぐらい夏服を着せていたんです。冬服と合服と夏服と3着ぐらいいただいている。(今後は)娘が行きたい高校に行かせられるようにサポートしてきたい」
