宮崎県五ヶ瀬町の小迫幸弘町長は「五ヶ瀬ハイランドスキー場」の営業を今年の冬から「廃止」すると表明しました。
町のシンボルの廃止を受け、町民からは冷静な受け止めや戸惑いなど様々な声が聞かれました。

日本最南端のスキー場「五ヶ瀬ハイランドスキー場」は、近年、来場者数の低迷が課題となっていて、昨シーズンは1万5345人と1990年の開業以来、過去最低を記録しました。

こうした状況を受けて、町は、今年度から継続・休止・廃止の3つの選択肢で検討。

そして、7日、開かれた臨時議会で、小迫幸弘町長は、今年の冬から「廃止」すると表明しました。

(五ヶ瀬町 小迫幸弘町長)
「将来にわたり、多額の投資と財政負担を継続しながらスキー場営業を続けることは、極めて困難であるとの判断になりました」

また、議会側からもスキー場を廃止する案が提出され、全会一致で可決しました。

町は「廃止」にかかる費用をおよそ5億円と見込んでいます。

(五ヶ瀬町 小迫幸弘町長)
「町の顔として町の発展に大きく寄与したスキー場でございます。本当に多くのみなさまに来ていただいて支えていただきました。その感謝の気持ちは本当に大きいものがあります」

今回の結論を受けて町民は・・・

(70代女性)
「ちょっとさみしいなとは思うが、いま、雪がないからしょうがないかなと思う」(60代女性)
「ますます赤字が膨らんでいくのは大変だと思うので、(廃止は)良い機会じゃないかと思う」
(小学4年生)
「限りなくさびしい。ずっと近くにあって、唯一、楽しく滑れる場所だった」

スキー場のふもとにあるホテル・フォレストピア。
宿泊客のおよそ9割がスキー客のため、経営に大きな打撃を受ける見込みです。

(ホテルを運営する「やまめの里 秋本治さん)
「廃止という結論になったことは、『なんで』というような気がして残念な思い。開けておいても赤字が増えるばかりですから、考えがまとまらない・・・」

長年、町のシンボルとして親しまれてきた五ヶ瀬ハイランドスキー場。

町は今後、土地の貸主である国と協議しながら、登山やトレッキングなど跡地の利活用を検討することにしています。