原油高は、資材そのものにも影響が出ています。
発泡スチロールを製造する宮崎県日南市の会社を取材しました。
(三浦功将記者)
「けさも漁港には、今が旬のめいつ美々鯵などさまざまな魚が並んでいます。ただ、これらを運ぶ資材・発泡スチロールも原油の影響を大きく受けているんです」
日南市の目井津港に水揚げされる魚。その魚を各地に運ぶのが「発泡スチロール」です。
発泡スチロールの製造・販売などを手がける日南市の「南郷包装」。ここでは、1日に大型トラック10台分の発泡スチロールを製造しています。
(南郷包装 川野純一社長)
「ここの発泡スチロール工場では、この発泡スチロール製の容器をボイラーを使った熱源を使って成形をしています」
発泡スチロールは、プラスチックなどの原料「ナフサ」から作られた粒子状のビーズを蒸気で発泡させてつくられます。
蒸気の発生に南郷包装では、一日に3000リットルの重油を使っていて、その重油の価格が先月28日からそれまでの1.5倍に上昇。
現在も毎日のように卸売業者から値上げの連絡が入っているということです。
(南郷包装 川野純一社長)
「コロナ禍を我々は経験したが、あれも大変だなと思っていたが、今回はそれ以上に大変だなと思っている」
追い打ちをかけるように、今月半ばには原料のビーズも4割ほど値上げが検討されています。
原油の高騰は、南郷包装の顧客である漁業者にとっても死活問題で、川野社長は今の状況に頭を抱えています。
(南郷包装 川野純一社長)
「地元のカツオ船は大量の重油を使う。お客さんの話を聞くと『これ以上高くなったら漁に出られない』とか、『長い航海にできない』という人がいるし、それが負の連鎖で、消費とかそういったものに影響してくると、ちょっとまずいなと思う」
終わりが見えない中東情勢。
県内の地域産業にも暗い影を落とし始めています。
南郷包装では、このほか、発泡スチロールを包むビニール袋も40~50%の値上げになっていて、現在は次の納期が決まらないケースが出始めているということです。







