壊れていたのは体ではなく「心」だった
この後、山口氏はアルコール専門病院に通うようになります。それは内科ではなく、精神科でした。「自分に必要だったのは何か。アルコール専門病院ってなんの病院かって言ったら精神科医です。つまり私に必要だったのは精神科医。壊れていたのは体じゃなくて心だったんだよ」。長年気づくことのできなかった問題の核心にここでようやくたどり着いたのです。
専門病院と、同じ苦しみを持つ仲間たちと語り合う自助グループ. そこで山口氏が学んだのは、回復のために最も重要なのは「自分を知る」ことでした。「問題は酒じゃないんですよ。すべて自分の心であると」。ではなぜ、記憶を飛ばすまで飲まなければならなかったのか。
「すべての始まりは不安です」。山口氏は、自身の心の奥底にあった感情を分析します。それは「他人と比べる」ことから生まれる「うらやみ」、そして「なんで自分はできないんだ」という「自分への恨み」でした。










