医師不足による経営難が続く串間市民病院に、宮崎県串間市は、運転資金として新たに1億2000万円の貸し付けを行う方針であることが明らかになりました。
串間市は今年1月にも1億5000万円を貸し付けています。

串間市は今年1月に串間市民病院に1億5000万円を貸し付けましたが、運転資金が足りないため、追加で1億2000万円の長期貸し付けを行うことを決めました。

貸し付けには市の貯金にあたる財政調整基金が活用され、市は、これを一般会計補正予算案に盛り込んで、今月24日に開会する3月定例議会で提案する方針です。

これを受け、17日、串間市議会では全員協議会が開かれ、病院から議会側に貸付金の使いみちや現在の経営状況について説明しました。

(串間市議会 坂中喜博議長)
「今年度にかけては資金繰りが大変だという状況の中で、どうしても一般会計に頼らざるを得ない(状況と説明があった)」

串間市民病院については、市が必要な手続きをしないまま金融機関から病院の運転資金12億円を借り入れていたことが2022年に発覚。
市は一括返済の費用などとして病院に貸し付け、現在の返済残高は、およそ9億7千万円となっています。

こうした公立病院の経営難は串間市に限った話ではありません。

県によりますと、県内の市町村の公立病院の昨年度の純損益は、自治体の一般会計からの繰入金を入れなければ、13か所全てが赤字となっていて、西臼杵郡では、おととし、3つの公立病院が経営統合し、入院機能を再編しています。

こうした経営難は物価高や人件費の上昇などが背景となっています。