宮崎県都城市の神社で、新年を迎えるための伝統行事「シラスまき」が行われました。

都城地方に古くから伝わる「シラスまき」。
新年を迎える前に、白い火山灰の「シラス」を雪に見立てて、自宅の庭などにまいて清める伝統行事です。

29日、都城市今町の愛宕神社には氏子ら8人が集まり、およそ2トンのシラスを境内にまいたあと、熊手や竹ぼうきできれいにならしていきました。

(愛宕神社総代 瀬之口美智男代表)
「皆さんがすがすがしい気持ちで参拝できるようにと、地域の安全を願ってシラスをまいている。シラスまきという伝統行事を次の世代に伝えていければ」

シラスまきには、霜がとけて地面が泥まみれになるのを防ぐという実用的な目的もあり、昭和30年ごろまでは一般家庭でも行われていたということです。