宮崎県延岡市の北川で撮影された映像ですが、釣り上げられたのは卵がキャビアとして知られるチョウザメです。
国内には自然に生息しないといわれているチョウザメ。いったいどこからきたのでしょうか。

これは、5日午前、延岡市の北川で撮影された映像です。
釣り竿にかかっているのは、チョウザメです。

およそ10分の格闘のすえ釣り上げてみると、体長は1メートル17センチありました。


このチョウザメを釣り上げたのは、北川漁協の長瀬一己組合長と島田奈々絵さんです。

(北川漁協 長瀬一己組合長)
「鮎の資源保護のためにスズキがたくさんいるので、スズキを少し駆除しようかなということで投げ入れていたら釣れていたという感じです」

(北川漁協 島田奈々絵さん)
「びっくりしました腰が引けました。サメっていうのがあって、網ですくえって言われたんですけど、噛みつかれるんじゃないかと思って怖かったです」


チョウザメはどこからやってきたのでしょうか。

(北川漁協 長瀬一己組合長)
「(上流に)養殖場がありまして(数年前の)台風の時に増水で池の魚が逃げた。チョウザメが逃げたっていうことですよね」

長瀬組合長は数年前の台風で養殖場から逃げたチョウザメが、ここまで成長したのではないかと推測しています。


また、心配される生態系への影響については・・・

(北川漁協・長瀬一己組合長)
「(口が)付いてる位置がずっと下の方ですから、どっちかと言ったらエイみたいな感じのところについてますので、生きてる魚を追っかけて行って捕食するようなタイプではないと思います。たまにいるぐらいであれば、影響はないというふうに思います」


長瀬組合長は、チョウザメを釣り上げたことを県の水産試験場へ連絡。その後、から揚げやムニエルなどにして食べたということです。


長瀬組合長は、「癖が無くておいしかった」ということです。