綾町のワイナリーが、宮崎を代表する柑橘類の日向夏を原料にしたワインを完成させました。一体、どんな味なんでしょうか。
このたび完成したのが、日向夏わいん「あやてらす」。
原料にブドウを使わず、綾町で無農薬で栽培された日向夏を使って造られたワインです。
5日は、「あやてらす」を手がけた関係者が綾町の籾田町長にワインの完成を報告しました。
(綾町 籾田学町長)
「(飲む)日向夏の香りがしてきた。最初ワインやったけど、だんだん日向夏の香りがしてきた。」
「あやてらす」を製造したのが綾町の自然派ワイナリー「香月ワインズ」。
今回、県食品開発センターの指導を受けながら、手探りの状態で日向夏のワイン造りに挑戦しました。
(香月ワインズ 香月克公代表)
「日向夏で、ストレートでワインの造り方で造るっていうのは、今までないんじゃないかなと思ってます。」
1本750ミリリットルに、およそ20個分の日向夏が入っているというワイン。
気になるお味は・・・
(長友幸生記者)
「日向夏の果実の酸味と、白い皮の部分の甘味が口の中で合わさって、爽やかで濃厚な味わいです。」
そして、原料の日向夏を無農薬で栽培しているのが、障害者の就労を支援する施設「わーくすぽっとAya」の利用者たち。
新型コロナの影響でイベントが中止になり、育てた日向夏を販売する機会がなくなっていたところ、香月ワインズから日向夏のワインを製造するという提案を受けました。
(わーくすぽっとAya 松竹純一代表)
「どうしても無農薬で作った日向夏がいるということで、今回全部買い取っていただいて、日向夏ワインに加工するということで、(施設の)利用者さんのためにも、とてもよかったのかなと思っています。」
農福連携で誕生した日向夏わいん「あやてらす」。
今月8日から3日間、「香月ワインズ」で先行販売が行われ、15日からは、県内の酒屋などで販売されます。
(香月ワインズ 香月克公代表)
「今までにない農福連携で開発したワインということで、綾町の特産品として、皆さんに喜んでもらえたらすごくいいかなと思ってます。」
(わーくすぽっとAya 松竹純一代表)
「こういった6次産業化までこぎつけたっていうことは、すごくありがたいことだし、そこでまた障害者の方の活躍する場面っていうのができたらなとういう風に思ってます。」