宮崎県日向市の美々津地区では、神武天皇のお船出伝説に由来する「おきよ祭り」が、夜明け前から行われました。

「おきよー、おきよー」

おきよ祭りは、神武天皇が日向市美々津から東征する際、急きょ出発が早まり、住民が見送りのために寝ている人を起こして回ったことが由来とされる伝統行事です。

22日は夜明け前から、美々津小学校の児童25人が笹竹で住宅の戸をたたき、住民を起こして回りました。

(参加した児童)
「絶対みんなを起こしてやるという気持ちで起こした」
「伝統行事に参加できてとてもうれしかった」

(美々津の歴史的町並みを守る会 米原康夫会長)
「子どもたちも元気があって、各家庭を起こして回って大変よかった。子どもたちがいる限りは続けていきたい」

このあと、子どもたちは、神武天皇に住民が献上したとされる名物の「つきいれ団子」を作り、伝統行事への関心を高めていました。