去年、埼玉県川口市で、飲酒運転で逆走していた乗用車に衝突され、男性が死亡した事故の裁判で、検察側は危険運転致死の罪などに問われた当時18歳の中国籍の男に懲役9年を求刑しました。
この事故は去年9月、埼玉県川口市で一方通行を逆走した車が別の車に衝突し、会社役員の縫谷茂さん(当時51)が死亡したものです。
逆走した車を運転していた当時18歳の中国籍の男は、飲酒したうえ、車の制御が困難な時速およそ125キロで交差点に進入したとして危険運転致死などの罪に問われています。
きょう(5日)の裁判で検察側は、「運転の動機や経緯が身勝手で自己中心的」「被害者の一瞬にして生命を絶たれた無念さは計り知れない」と指摘し、被告に対し、▼危険運転致死罪が成立した場合は懲役9年、▼危険運転致死罪が成立せず、過失運転致死罪が適用される場合は懲役6年を求刑しました。
一方、弁護側は「危険運転致死は成立しない」と主張し、保護処分が相当としました。
裁判の最後に被告は「私は今後、決して今回起こしてしまった事故で自分が命を奪った罪深さを忘れません」と述べました。
判決は今月19日に言い渡されます。
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