MRTテレビ「Check!」では、夫世代である川野武文アナウンサーが専門の医師や「更年期に悩む」女性たちの声を取材し、若い世代である藤島由芽アナウンサー、澁谷祐太朗アナウンサーとともに、「更年期」との上手な付き合い方や周りの理解について考えました。(前・後編の前編)

そもそも「更年期」とは
女性の「更年期」とは、閉経を挟んだ10年間ぐらいの期間のことをいいます平均的な閉経年齢は50歳とされていますので、個人差ありますが、45歳から55歳ぐらいまでの10年間が「更年期」と言われています。
「更年期」になると、体に様々な不調をきたす場合があり、それが日常生活にも支障をきたす状態を「更年期障害」というふうに言っています。

更年期の女性の体の中ではどんなことが起きているの?
宮崎大学医学部付属病院産婦人科の山口昌俊先生に話を伺いました。山口先生は、13年前に更年期障害や月経痛など、女性の様々な問題を診療する女性生き生き外来を開設し、診療にあたっていらっしゃいます。


(川野武文アナウンサー:以下、川野AN)
「『更年期障害』と言われるのは、どういう仕組みでなるんでしょうか?」
(宮崎大学医学部付属病院産婦人科 山口昌俊先生:以下、山口先生)
「原則的には、閉経という現象が起こってから、女性ホルモン(エストロゲン)の濃度が急激に低下します。そのことによっていろいろな症状が出てくるのが原則的な原因になります」

「更年期」前の女性の体では脳の指令を受けますと、卵巣が女性ホルモンを分泌します。
しかし、「更年期」を迎えると、脳の指令を受けても卵巣が十分な女性ホルモンを分泌できなくなります。
そのため、脳が混乱し、自律神経が乱れて、様々な体の不調が出ると言われています。


判断が難しいことも・・・
(山口先生)「ただし、それだけで説明できるというわけではありません。この時期は、女性とって様々なストレスがかかってくる時期になります。
例えば、仕事してる人でであれば、中間管理職になっていろいろなストレスがかかってくるとか、家庭の中であれば、夫が定年になるとか、子どもが結婚するとか、いろいろなストレスがかかってくることによって起こってくる症状が、更年期障害で起こってくる症状と非常によく似ているために、それが混同されている傾向があると思います」
(川野AN)
「自分の人生の何かこうステージで大転換があるときと体の転換があるときが重なっているので、結構そこが混ざってしまうっていう部分もあるんでしょうね」

