連日、危険な暑さが続いていますが、宮崎市では7日までの20日間の降水量が平年の1割にとどまっています。
こうしたなか、宮崎市のため池の一部が干上がり、大量のコイが死ぬ被害が出ています。
宮崎市下北方町のため池。
こちらでは一部で池の水が干上がり、およそ100匹のコイが死んでいるのが確認されました。
(武澤直穂記者)
「このため池の水位は、通常であれば、最低でもこのあたりということですが、現状はここからさらに60センチほど下がったところになっています」
7日までの20日間で観測された宮崎市の降水量は47.5ミリ。これは平年の1割ほどの降水量です。
8日午後、ため池では、宮崎市や業者などによるコイの死骸の撤去作業が行われました。
池を管理する下北方水利管理組合によりますと、今月、ため池は調査のため一時的に水位が下げられていたということですが、連日の猛暑や雨の少なさによって、さらに水が少なくなったとみています。
(下北方水利組合 谷口 努 委員長)
「この仕事をして15、6年になるが、初めて。今回は私たちも想定していなかった状態になったので、ちょっとどうしようかなと思っている」
下北方地区では、このため池の水を使い、およそ20ヘクタールの田んぼでコメを育てていますが、この事態を受け、ため池の使用を中止としました。
現時点ではほかのため池の水を使うことにしていますが、今後、水の入れ替えなどを検討しています。
(下北方水利組合 谷口 努 委員長)
「水が枯れると、実の入りが悪くなったり、粒が小さくなったり、未熟米として収穫する。そうなると、悪いお米はどんどん跳ね飛ばされるから、収量減になる。去年より暑いような感じがする。私たちも今年はどうなのかなと思う」
連日、晴れの日が続いた県内ですが、9日は各地で雨が降る予想です。