気象庁は、霧島連山の新燃岳について、火山活動が低下傾向にあるとして噴火警戒レベルを「3」から「2」に引き下げました。

気象台によりますと、新燃岳では、先月下旬から今月上旬に火山性地震が非常に多い状態になったものの、その後減少し、新燃岳近くの傾斜計にも特段の変化はなく、火山活動は低下傾向にあるということです。

このため、火口から2キロを超える範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったとして、気象庁は27日午前11時、新燃岳の噴火警戒レベルを「3」から、火口周辺規制の「2」に引き下げました。

ただ、新燃岳付近では地下の膨張を示すわずかな伸びが認められ、火山性地震も多い状態が続いているとして、気象台は火口からおおむね2キロの範囲では警戒するよう呼びかけています。