「観光資源」としての進化 住民の足でなくなった影響
高千穂あまてらす鉄道の社長を務める高山文彦さん。
観光資源として進化を続けてきた一方、住民の足としての役割がなくなったことで、地域には様々な影響がでたと話します。
(高千穂あまてらす鉄道 高山文彦社長)
「鉄道がなくなったんで、そうすると(高校が)廃校の危機をすぐに迎えた。そうすると人間の生活の足、自分たちの行動エリアを狭めてしまう考え方を作ってしまう。すなわち限界集落といわれているにもかかわらず、それに拍車がかかっていったという現実がある」

鉄道の未来につながるには
また、地方の鉄道が利用者減少や災害により、厳しい状況が続いていることについて高山さんは・・・
(高千穂あまてらす鉄道 高山文彦社長)
「行政がやるという覚悟を持ってやるのが鉄道事業の一番の根幹です。さもなくば我々みたいにやるかどうかです」
現在、高千穂駅から高千穂鉄橋までの2.5キロを往復しているあまてらす鉄道。
高山さんは、少しでも区間を延ばそうと日之影町の深角駅までの運行を構想しています。


こうした努力を続けながら注目してもらい、若い世代に興味を持ってもらうことが鉄道の未来につながると訴えます。
(高千穂あまてらす鉄道 高山文彦社長)
「子どもたちが育つような街づくりをしていくんですよ。そして、また線路に人を呼び戻して。今すぐに成功なんてできませんけど、そういうふうな考え方で投資と言うふうに考えてやるべきだなと思います」



※MRTテレビ「Check!」10月31日(月)放送分から