球磨川下り:100年の歴史を持つ伝統体験
宮崎インターチェンジから高速道路で約1時間。熊本県南部に位置する人吉市に到着します。まず訪れたのは、球磨川下りの乗船場です。
「四季折々の季節の変化というのを川のほうから見ることができるし、川にいるたくさんの鳥や自然とのふれあいもできるので、そういうところも楽しみのひとつです」と、球磨川下りの今田彩心さんは語ります。
球磨川下りは、もともと物資輸送の手段として100年以上の歴史を持つ伝統的なアクティビティです。

2020年7月の豪雨災害で一時中断を余儀なくされましたが、2022年4月に再開。
今回は、約50分かけてゆっくりと川を下る「清流コース」(料金:大人3000円)を楽しみます。

木造の船に乗り込むと、船頭とともはりの2人が巧みに操舵します。
ともはりを務める中村拓己さんは、「船の中から見る景色はまた違った景色に見えると思います」と、独特の視点を教えてくれました。
川面をゆったりと進む船からは、球磨川沿いの雄大な自然や街並みを存分に楽しむことができます。

船頭やともはりの方々のガイドを聞きながら、人吉の歴史や文化に触れる贅沢な時間が過ごせます。
穏やかな流れの中にも、時折スリリングな急流があり、心地よい緊張感を味わえます。

「のこぎ体験」では、実際に船を操る難しさと楽しさを体験。
観光客からは「ゆったりして癒されます」「災害から復興したということでよかった。いい景色でした」といった感想が聞かれました。
