JR九州は、4月1日から普通運賃や定期運賃などを値上げします。
運賃改定は29年ぶりで、31日、宮崎駅には、駆け込みで定期券を買い求める人が多く訪れました。

4月1日から値上げされるのは、JR九州の普通運賃と定期運賃などで、値上げ幅は、普通運賃で14.6%、定期運賃が通勤定期券で30.3%、通学定期券で16%となっています。

具体的な値上げの額は、普通運賃で宮崎駅から宮崎空港までが40円、宮崎駅から都城駅までが140円、宮崎駅から延岡駅までが250円などとなっています。

31日、宮崎駅には駆け込みで定期券を買い求める人が訪れ、窓口に長い列ができていました。

(利用客)
「今いろいろ物価が上がってきているから、値上げはきつい」
「(定期券を)値上げ前に購入します。保護者とか親の負担が増えるかなと思う」「(値段が)上がるよりもそのままがいいが、全体的に値が上がっているし、かといって、値上がりしたから使わないわけにはいかないから、どうしようもないかなと思う」

JR九州は、値上げの理由について、電気料金や物価の高騰により経費が増加する中、安全性の向上やサービス維持のためとしています。

(JR九州宮崎支社企画運輸課 竹之下仁志さん)
「厳しい経営状況が続いている。この中で、今後も事業継続に必要な対応を実施するにあたり、不足する費用の一部をお客様にご負担いただく形になっている。今後もお客様にとってよりよいサービスを継続していきたいなと思っている」

運賃の改定は、1996年以来、29年ぶりとなっています。