全国で大規模な山林火災が相次いでいますが、その要因のひとつが「乾燥」です。空気が乾燥して強い風が吹く春の気候が、どれだけ火災の危険性を高めるのかを実験した映像を紹介します。
こちらの実験は札幌市消防局が行ったもので、春の時期の湿度30%と、夏の時期の湿度80%を再現。
それぞれ枯草の上にタバコの吸い殻を置くと、春の気候では、1分後に炎が見えはじめます。
そして、3分40秒を過ぎると、全体が燃え上がり始めました。
一方、夏の気候の方は、炎が見え始めるまで10分以上かかっています。
季節によって火災の危険性が高まることが分かります。
続いて、木材の燃え方の違いの実験映像もあります。
湿度80%と湿度30%の状態で1日置いた木材に同時に火を付けた実験です。
湿った木材は、炎に接している部分しか燃えなかったのに対し、乾燥した木材は上の方に向かって燃え広がるのが確認できます。
改めて基本的なことですが、空気が乾燥し風の強い時期は屋外で火を扱わない。
やむを得ない理由で扱う場合は、水や消火器などを準備し、その場を離れないことが大切です。
※MRTテレビ「Check!」3月26日(水)放送分から