南海トラフ巨大地震の前兆となる可能性がある地殻変動「ゆっくりすべり」を検知するために、今回、延岡市北方町に設置された「ひずみ計」とは、どのようなものなのでしょうか。

「ひずみ計」は、地下深くのわずかな伸び縮みを検知できる観測機器ですが、1000キロが1ミリ伸び縮みするのを検出することが可能となっています。


その設置範囲ですが、産業技術総合研究所では、「ひずみ計」を東海、紀伊半島それに、四国、九州におおむね40キロから50キロ間隔で、今回も含めて20か所設置しています。

巨大地震の発生が近づくと「ゆっくりすべり」の起こり方が変わるのではないかというシミュレーションもあるということで、そういうことを把握するためにも、まずは、通常起こっているスロースリップを正確に把握していくとしています。