13日夜、宮崎市などで震度5弱を観測した地震があり、宮崎県内では、けが人が1人確認されているほか、交通機関などにも影響が出ました。
気象庁は、揺れの強かった地域では今後1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。
(視聴者提供の動画)「えぐ。えぐい、えぐい、えぐい。めっちゃ揺れてる」
13日午後9時19分ごろに発生した日向灘を震源とする地震。
地震の規模を示すマグニチュードは6.6で、震度5弱を宮崎市、高鍋町、新富町で観測しました。
県内には一時、津波注意報が発表され、宮崎市の宮崎港と日南市油津では20センチの津波を観測。
こうしたなか、各地で高台に避難する人たちの姿が見られました。
(新屋敷さつき記者)
「門川町役場です。こちらは役場が高台にあるため、多くの町民が避難してきています」
(馬場翔子ディレクター)
「宮崎市の平和台公園に来ています。現在、津波注意報を受けておよそ20台ほどの車が避難しています」
(家族で避難してきた住民)
「もう逃げるのを第一に考えて、あとは全部ほったらかして、テレビもたぶんつけっぱなし、電灯もつけっぱなし。めっちゃ、怖かった」
これまでに入っている被害の情報です。
県によりますと、地震で宮崎市の40代女性が自宅で転倒し、軽いけがをしたということです。
(田尻怜也記者)
「宮崎空港駅に来ています。このように窓口のガラスが割れてしまっています」
JR宮崎空港駅では、窓口のガラスが割れる被害がありましたが、けが人はいませんでした。
(ヘリ取材 JNN・吉田真哉カメラマン)
「多数の岩が崩れ落ち、道路をふさいでいます」
日之影町では、山の斜面が高さ60メートル、幅20メートルにわたって崩れ、落石が県道をふさいでいます。
また、交通機関は、JRが日豊本線の延岡・都城間と日南線の南宮崎・志布志間で始発から運転を見合わせましたが、いずれも昼ごろに運転を再開しました。
このほか、商業施設では、宮崎市の「アミュプラザみやざき」が、14日はうみ館、やま館、ともに休館しています。
また、気象庁は、13日夜、「南海トラフ地震臨時情報」を発表し関連性を調査しましたが、「南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったとは考えられない」として調査を終了しました。
(気象庁地震火山部地震火山技術・調査課 束田進也課長)
「いつ南海トラフでは地震が発生してもおかしくないことに留意し、日ごろからの地震への備えを確実に実施していただくことをお願いしたい」
気象庁は、揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。