宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の新燃岳について、火山活動が高まっているとして、噴火警戒レベルが火口周辺規制の「2」に引き上げられました。
気象台によりますと、新燃岳では、11日までの10日間で火山性地震が284回発生しているほか、11月ごろから新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられる基線のわずかなのびが認められるということです。
このため、気象台は、12日、新燃岳の噴火警戒レベルを活火山であることに留意の「1」から火口周辺規制の「2」に引き上げました。
新燃岳の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられるのは、おととし8月以来2年4か月ぶりです。
噴火警戒レベルの引き上げを受け、小林市は、新燃岳につながる3か所の登山口について立ち入りを規制し、入口に看板を設置しました。
気象台は、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石に、おおむね1キロの範囲では火砕流に警戒するとともに風下側では火山灰や小さな噴石に注意するよう呼びかけています。
登山道の一部は規制が行われていますが、県道1号の土日開放は継続中でえびの高原の店舗も通常通り営業されています。