台風10号による被害は突風だけではありません。宮崎県内の観光地や海岸で台風の影響を取材しました。
県内有数の観光地、高千穂峡では、台風10号の影響で川が増水し、3か所の手すりが流失しました。
現在、遊歩道およそ1キロが立ち入り禁止となっています。
30日は、朝から、県や町の職員などが、現場を確認しました。
高千穂峡の遊歩道は、おととしの台風で一部が崩壊する被害を受け、今年3月、およそ1年半ぶりに全面開放されたばかりでした。
(宮崎県西臼杵支庁林務課 上杉 基 さん)
「流木を除去して、そのあとに仮の柵をたてまして、そのあと、順次、耐久性のある柵に入れ替えていくという形になります。県内有数の観光地でありますので、なるべく早めに開放できるように努力したいと思っております」
遊歩道の通行再開の時期は未定ですが、おととしの被害よりは、早く復旧できそうだということです。
(廣末圭治記者)
「台風10号の影響で流されてきたと思われる大量の流木が漂着しています」
一方、こちらは延岡市方財地区の海岸。海岸に大きな木や漂流物が積みあがっています。
この海岸は、五ヶ瀬川や大瀬川など4つの川からの漂着物が流れ着きやすいエリアで、今回の台風の影響で多くの流木が流れ着いたものとみられます。
県北部港湾事務所では、海岸や漁港に流れ着いた流木などの量を調査し、住民生活に影響のある場所から順次、撤去することにしています。