働き方と給料が見合ってない
保育士の大変さについて、これまでに3つの施設で働いたことがある24歳の女性に話を聞いた。
(3つの施設で保育士として働いたことがある女性)「働き方と給料が見合ってないので・・・」
保育士は国家資格であり、子どもの命を預かる責任の重い仕事でありながら、給料がほかの職業より低い。
厚生労働省の賃金構造統計調査によると、県内の保育士の月給は平均23万1600円と、全ての産業と比較して3万円以上低くなっている。

さらに、女性は労働環境の整備が遅れている施設が多いと指摘する。
(3つの施設で保育士として働いたことがある女性)「休憩時間は1時間って決まってはいるんですけど、園によっては休憩場所が教室内とかだったりするので、子どもたちが常にいる状態なので、気は抜けない」

また、子どもたちが帰ったあとも保育計画の立案や発表会の飾りの制作などがあり、仕事が勤務時間内に終わらないことも多いと言う。
しかし・・・
(3つの施設で保育士として働いたことがある女性)「残業代ついてるのを見たことがないですね。あんまり・・・。見たことないです。残業つかないけど、持ち帰る仕事が多かったりとか・・・」
重要な役割を社会全体で改めて認識を
こうした中、高千穂幼稚園は、労働環境の改善に努めてきた。
(14年目の保育士)「今はシフト制になったり職員も増えて、あとデジタル化になったこともあって、だいぶ負担は減りました」
日高園長は、今いる職員に長く勤めてもらう環境を作るためにも新しい人材を確保して余裕のある体制を整えたいと強調する。
(認定こども園高千穂幼稚園・日高大介園長)「産休や育休なんかも取りたい先生がでてきたりとか、今でいうとコロナなんかで職員が休んだりということもありますので、少々人件費がかかってでも常に余裕がある体制というのを整えておいて、何かあったときにでも、職員1人2人休んだりしていなくてもしっかり回せる職場の体制を整えていきたいと思っております」

共働きの世帯が増え、需要が増している保育士。
その確保のため労働環境を整備するとともに、保育士たちが果たす重要な役割を社会全体で改めて認識する必要がありそうだ。
8月26日放送 MRTテレビ「Check!」より