介護職の人手不足に悩む宮崎県西米良村で人材を確保しようという取り組みです。福祉について学ぶ宮崎市の専門学校の生徒たちが、西米良村の介護の現場について理解を深めました。
西米良村では、人口およそ1000人のうち4割が65歳以上の高齢者で、介護の現場では人手不足が深刻となっています。
こうしたなか、西米良村は介護職の人材を確保していこうと、4日、宮崎保健福祉専門学校の生徒24人を村に招き、研修を行いました。
生徒たちは、村内唯一の特別養護老人ホーム「天包荘」を訪れ、施設で働いている卒業生に話を聞いたり、施設内を見学したりしました。
(天包荘 吉良 喬 施設長)
「こういう施設を守るためにも、みなさんのような、介護に携わってくれる人が必要となってくると思いますので」
施設では、人手不足の影響で利用したい人が施設に入れないこともあり、高齢者やその家族が村を出て、人口流出につながることが懸念されているということです。
(生徒)
「過疎地域で人が少ないけど、それぞれの人となりが近いから、それを生かした介護ができているのかなという印象があった」
「今まで、どうしても近いところの就職先を検討していたが、いろんな場所が自分の中で就職先の検討先として出たなと思う」
(西米良村福祉健康課 黒木敦郎課長)
「高齢者の施設を見てもらって、こういう状況だというのは分かってもらえたと思うので、これがきっかけとなって、一人でも興味を持ってもらったり、何かのきっかけになればと思って企画した」
西米良村は、今後、介護職のインターンシップなどを実施し、若い人材の確保につなげたいとしています。