インターネットショッピングを利用した人が「欠品のため返金手続きをします」などと言われ、お金をだまし取られる詐欺被害が相次いでいます。巧妙な手口にだまされないよう、警察が注意を呼びかけています。

警察によりますと、今年、宮崎県内に住む40代女性が、インターネットのショッピングサイトで工具を購入し、およそ1万円の代金を銀行振込みで支払いました。

その後、女性のもとに「欠品のため返金手続きをします」という内容のメールが届き、LINEでやりとりしていたところ、「返金手続きは電子決済アプリでしかできない」などと言われ、アプリのインストールを促されたということです。そして女性は、アプリと金融機関の口座をひも付けることや、QRコードを読み込んで数字を入力するなど相手の指示通りに操作したところ、電子決済アプリでおよそ48万円を送金。

結局、商品代とアプリで送金した分を二重でだましとられました。

警察によりますと、こうした手口の被害が宮崎県内で今年に入って今月13日までの間に15件確認され、被害総額は、およそ266万円に上っているということです。

(県警察本部サイバー企画課・杉田光寛理事官)「値段が安いからといって見慣れないサイトで購入しないように。電子決済アプリを操作する際は不慣れな場合は十分注意して利用してください。ショッピングサイトでも、電子決済アプリでもなかなか判断がつかないときには、家族や最寄りの警察署にご相談いただければと思う」


改めて詐欺の具体的な手口や対策です。

この詐欺ですが、偽物のショッピングサイトが使われていて、銀行振り込みで代金を支払うと、会社の担当者を名乗る人物らから「欠品のため返金手続きをします」という内容のメールが届きます。

そして、SNSでやりとりするよう促され、「返金手続きは電子決済アプリでしかできない」などと言われ、アプリのインストールや金融機関との口座のひも付けを指示されます。

その後、相手から送られてきたQRコードを読み込み数字を入力するなど、犯人の言うがままに操作をすると、電子決済アプリで送金が行われ現金をだまし取られます。


被害に遭わないため、警察では、このような特徴があるショッピングサイトは注意してほしいとしています。

●商品の値段が大手サイトに比べてかなり安い。
●サイト内に住所や電話番号が掲載されていない
●サイト名を検索すると、詐欺などの情報が出てくる
●商品が届かない
●支払い方法が口座振り込みなのに、返金方法が電子決済アプリ

また、「欠品のため返金手続きをする」と言われたらまずは詐欺を疑ってほしいと呼びかけています。