宮崎特産の黒皮カボチャの新しい品種、「南九ブラックボールNo.3号」の初めての収穫が宮崎市で行われました。
(武澤直穂記者)
「こちらが、黒皮カボチャの新品種、南九ブラックボールNo.3号です」
「南九(なんきゅう)ブラックボールNo.3号(さんごう)」、通称NBBは、黒皮カボチャと西洋カボチャをかけ合わせて開発された新品種で、今年3月から宮崎市の農園で試験的にハウス栽培が行われています。
6日、農園ではNBBの初収穫の日を迎え、開発者の南九州大学の陳 蘭庄 教授がNBBの特徴などについて説明したあと、市やJAの職員、それに学生などおよそ20人が1つおよそ1キロのNBBを収穫しました。
南九州大学よりますと黒皮カボチャは果肉に粘り気があり、煮物料理に適していますが、NBBは、西洋カボチャの特徴も加わり糖度が2、3度高いほか皮も薄めでさまざまな料理で使いやすいということです。
その食感や味はというと…
(武澤直穂記者)
「採れたてをいただきます。ねっとりした食感で、甘さもしっかりあって、おいしいです」
収穫を終えた参加者たちも採れたてのNBBを味わいました。
(参加した学生)
「あまくておいしい」
(参加者)
「すごくいい質感というか、上品な味」
(南九州大学環境園芸学部 陳 蘭庄 教授)
「最初は宮崎在来の日向カボチャなので、その伝統を守りたい、時代とともに進化していく、品種改良をして新しい活力を注入する、そういうことを目指してがんばってきた」
従来の品種に比べ、NBBは生育にばらつきがなく、生産性が高いため、今後、農家の手間やコストの削減も期待されるということです。