能登半島地震は、日本を訪れる外国人観光客の旅行先にも影響を及ぼしています。金沢市のゲストハウスでは地震発生後、宿泊客のキャンセルが相次ぎ先行きに不安を感じています。

金沢市小将町でレストラン兼ゲストハウスを営む小林睦史さん。外国人宿泊者からのキャンセルの連絡は地震発生の翌日から相次いだと話します。

レストラン&イン睦 小林睦史代表
「予約が入っていると、数字がその部屋の数になる。それがゼロということは、予約が入っていないということを示している。これがずっと続いている感じ」

築70年の古民家を改装した宿泊施設。兼六園のすぐそばという立地の良さや、畳や床の間など和の空間が人気を集め、利用者のおよそ9割が海外からの個人観光客でした。

レストラン&イン睦 小林睦史代表
「やっとちょっとお客様が回復してきたなと思っていた矢先の震災なので、まだコロナから明けていないような感じで続いている」

年末年始に、中国の旧正月・春節の大型連休や、これから迎える桜の時期など、通常であれば予約で満室が続く時期ですが、空室が目立ちます。

一方、完全予約制のレストラン。
店の看板メニューの巻きずしです。様々な具材が入り色鮮やかな巻きずしは、海外でも人気がある日本食で、外国人宿泊者が9割を占めるこのレストランでは、オリジナルのメニューも手がけるなど力を入れています。

調理師兼スタッフ フェディアさん
「握りより海外でもっと人気があって、いろんな形もできるし、いろんなものを入れられるし見た目も面白い」

しかし、こちらも予約ゼロの日が続いているということです。コロナ禍からの復活に期待していた矢先の震災。

レストラン&イン睦 小林睦史代表
「経営のほうからすると、そうとう辛い。(コロナ禍で)何人も同業が店を閉めているので、うちもどこまで耐えられるかという感じ。とにかく今は頑張って続けることしかない」

小林さんは、先行きの見えない不安に耐える日々を過ごしています。











