東日本大震災で全壊 品評会で「数馬酒造」と知り合う

2011年3月の東日本大震災で、新澤醸造店は3つある酒蔵すべてが全壊。

東日本大震災の揺れで散乱するケース=2011年3月、新澤醸造店提供

しかし全国の支援を受けて酒造りを再開し、去年7月、ロンドンで開かれた品評会で日本酒部門の金賞を受賞。その表彰式で出会ったのが、能登町の数馬酒造でした。

杉原専務
「震災の時にたくさん支援してもらったのでそういった意味でも出来る限りのことをお手伝いしたい」

そして5日朝。宮城県を出発した新澤醸造店のトラックが、能登町に到着しました。

宮城から届いた清酒を積み下ろす数馬酒造の社員=5日午前9時ごろ、能登町宇出津

数馬酒造のもろみで搾られた純米吟醸酒350本と、泥の片付け作業に必要な生活用水1トンが届けられました。

数馬酒造・数馬嘉一郎社長
「うれしい。本当に半ば諦めかけていたので、お酒にならないと思っていた。お酒にしてもらえて本当にうれしい」

宮城から届いた瓶を手に取り笑みを見せる数馬嘉一郎社長=5日午前

数馬酒造は1月末から地震の被害を免れた商品の出荷を再開し、今回宮城から届いた純米吟醸酒も、2月末から3月上旬ごろに販売したいとしています。