盛山文部科学大臣は25日、地震で大きな被害をうけ学校で授業を受けられない輪島市の中学生が集団避難している白山市で授業の様子などを視察しました。

輪島市の中学生260人は1月17日からおよそ120キロ離れた白山市の2つの施設に集団避難しています。

白山市の白嶺小中学校では輪島中学校から集団避難している1年生68人が2クラスに分かれて授業を受けています。授業は1月22日から始まっていて25日は盛山文部科学大臣が理科と体育の授業の様子を視察しました。

また、輪島中学校の1、2年生114人が集団生活を送る白山ろく少年自然の家も視察し、時間を決めて集団で入浴するなど生徒の生活などについて職員から説明を受けました。

輪島中学校の永草正彦校長は「震災で自宅が焼けるなどして精神的な傷を負った子どもたちのケアや受験が近い3年生のストレス軽減、現在も輪島市に残っている、約80人の生徒がオンライン授業を受けるための通信環境整備などについて、「年単位の長期的なケアが必要になる」と支援を訴えました。

このあと、各市町の教育長とのオンライン会議であいさつした、森山文部科学大臣は「それぞれの市町では、なお地元にとどまられて十分な環境ではない中で学びを続けられている方もいるのではないかと思う。オンラインを活用されているところもあるかと思うが、タブレットやWi-Fi環境がまだ、必ずしも十分ではないようなお子さんもいらっしゃると思う。大変厳しい環境の中ではあるが、お子さん方に学びを続けて頂きたい。また、可能なら学校に集まっていただき、友達との明るい会話、楽しい会話も続けてほしい」と述べ、要望や支援について意見を交換しました。