SNSによる詐欺被害が後を絶ちません。架空の投資話で金沢市の60代の女性が、およそ1億1100万円をだまし取られる被害に遭いました。
警察によりますと、7月下旬、金沢市の60代の女性が投資に関する広告をインターネット上で閲覧し、投資家のアシスタントを名乗るアカウントと連絡を取るようになったということです。
その後、数十人が所属するSNSのグループに招待され、AIを使って株式投資を行っているというメンバーから、「指示通りに投資の操作をして、利益が出たら12%分の手数料を支払い、残りのお金を受け取ることができる」などと説明されました。
話を信じた女性は10月21日までのおよそ3か月間に十数回、指定された口座に現金を振り込んだほか、9月上旬には金沢駅構内で、投資会社の関係者を名乗る男に現金およそ1200万円を手渡したということです。
男は外国人とみられていて、被害総額はおよそ1億1100万円と、2025年に入ってからの県内の詐欺事件では3番目に多い被害金額です。
今回、女性が被害に遭った「SNS型投資詐欺」は県内で9月末時点、2024年の同じ時期より47件多い56件確認されていて、被害額は3倍以上の7億6000万円余りにのぼります。
また、金沢市の90代の女性が検察官を名乗る男女から2140万円をだまし取られる特殊詐欺も発生していて、警察が注意を呼び掛けています。

  









