日本航空高校石川を運営する日本航空学園は、能登半島地震で石川県輪島市の能登空港キャンパスが被災したため、山梨県のキャンパスに生徒や教職員を一時的に移すことを明らかにしました。

石川県輪島市の日本航空高校石川は、能登半島地震で校舎の窓ガラスが割れ、水道やガスが使用できないほか、現在も校舎の一部を自衛隊や総務省の基地として提供されています。
運営する日本航空学園は9日に会見し、ことし3月までに山梨県甲斐市の日本航空高校の敷地内に仮設の宿舎と校舎を建設し、4月から石川県内の生徒およそ600人の受け入れを進めると明らかにしました。また教職員については、自治体の協力で市営住宅やアパートを提供するとしています。

日本航空学園 梅澤重雄理事長
「生徒の学びは止めません。1分、1時間たりとも止めないようにする」
地震発生当時は、能登キャンパスの高校、大学校、合わせて780人全員が地元に帰省していて無事だったということですが、宿舎の安全が確保できないことから能登での授業再開の見通しは立っていないといません。

日本航空高校石川 青木洋介校長
「水が出ない。断水状態なのでトイレもできません。(寮で)食事を提供できないので被害も甚大」
日本航空高校石川では、3学期の授業を今月15日からオンラインで行うことにしています。