能登半島地震では電気や水道などのインフラに大きな被害が出ました。石川県珠洲市では地震の犠牲者が増える中、ある重要な施設に被害が出ています。
記者
「こちらは珠洲市が運営している斎場ですが、地震の影響で建物に大きな被害が出ています」
珠洲市の珠洲市営斎場です。遺体の火葬を行っていたこちらの施設では2基ある火葬炉が損傷し稼働できなくなりました。

珠洲市役所環境建設課・上谷裕介斎場技術員
「輪島・能登・珠洲で3つ斎場があるが、能登三郷の斎場が被害少ないので、そちらを優先して修繕復旧している」
現在、奥能登地方では能登町にある能登三郷斎場の1基のみが稼働していますが、珠洲市営斎場の復旧の目処はたっていません。
仮に火葬炉を修繕したとしても地震により電気が通っていないため試運転すらできないといいます。
珠洲市役所環境建設課・上谷裕介斎場技術員
「遠方での火葬ということで、ご遺族には大変か負担がかかると思います。斎場が1日も早く復旧して、ご遺族の負担を減らして、少しでも寄り添えるような方向に持っていけたらと思っています」

県は、遺体の受け入れ体制が整う別の火葬場までの搬送も行っていますが、一刻も早い復旧が待たれます。