能登半島地震で被災した人たちを被災地以外に移す取り組みが本格化しています。石川県加賀市の山代温泉では被災者の受け入れがはじまり、9日夜、第一陣が到着しました。

9日午後10時半過ぎに加賀市山代温泉の老舗旅館・みやびの宿 加賀百万石に到着したのは、輪島市の輪島中学校に避難していた男性9人、女性5人の14人です。

被災者たちは午後6時過ぎに輪島市を出発し、4時間あまりで加賀市に到着しました。旅館では市の職員らが出迎え、体温など健康状態を確認したあと、それぞれの部屋に案内されていました。

加賀市に避難した被災者
「本当に助かります。トイレ行ったり、何もかも大変な状況だったので…」
「ほっとしましたよ。電気もつかないし。電気がつかないと水洗(トイレ)が流れなくて溜まる一方。ゆっくりしたい…寝たい」
みやびの宿 加賀百万石 吉田久彦社長
「あったかい温泉に入ってゆっくりしてもらいたい。我々としても一般のお客様と変わらず真心のおもてなしでお迎えしたい」

加賀市では市内の山代、山中、片山津の各温泉地の旅館やホテルで、およそ1,800人の被災者を受け入れる予定だということです。