最大震度7を観測した能登半島地震では、家屋の倒壊などが相次ぎ、午後6時現在で県内での死者は少なくとも48人にのぼっています。
輪島市では、10代の男性が倒壊した家屋の下敷きになり死亡するなど、少なくとも19人の死亡が確認されています。
珠洲市では20人が死亡、七尾市では50代の男性が灯ろうの下敷きに、また、50代の女性は家屋の下敷きになったほか20代の女性1人も死亡するなどあわせて5人が死亡しました。
また、穴水町では2人が羽咋市では、倒壊した家屋の下敷きになり70代の男性が死亡しました。さらに志賀町でも90代の男性が亡くなっています。県内の地震による死者はあわせて48人となっています。
火災、建物倒壊、閉じ込め相次ぐ
消防によりますと、輪島市河井町の朝市通りに近い所で大規模な火災が発生し、約200棟が燃え、輪島市役所によりますと消失面積は約4000平方メートルに及んでいるということです。輪島市内ではこのほか人が閉じ込められているとの情報が約100件寄せられていて消防が救助にあたっています。
また、能登町白丸(のとちょうしろまる)でも住宅など20棟ほどが燃えたとの情報が入っていて消防で人的な被害がないか確認を急いでいます。
この地震で志賀町・能登町・珠洲市・輪島市羽咋市・七尾市では家屋の倒壊が相次いでいます。輪島市河井町(かわいまち)では輪島塗などを扱う漆器店の5階建てのビルが倒壊し、住宅街に倒れました。倒れた先の住宅の中にいた人が巻き込まれ、複数のけが人がいるということです。
輪島市内では液状化現象も起きています。輪島中学校ではグラウンドに大きな亀裂がいくつもできて道が斜めに傾いています。地震により能登地域を中心に県内では断水が続いています。