自治体トップの海外出張で、飛行機のビジネスクラスの利用が問題視される中、金沢市の村山卓市長は、ヨーロッパの姉妹都市への訪問にビジネスクラスを利用したと明らかにしました。

村山市長は、9月24日から9日間の日程で、姉妹都市のフランスのナンシー市と、ベルギーのゲント市などを訪問しました。

村山市長は19日の定例記者会見で、今回の訪問にはビジネスクラスを利用し、旅費は169万円余りだったと明らかにしました。

村山市長は、以前はファーストクラスを利用した市長もいたとし「訪問したその日の晩から交流会があり、翌日も朝から任務があった。帰国してからもすぐに任務につくということもあり、時差ぼけを起こさないようにビジネスクラスを選択した」と説明しました。

そのうえで村山市長は訪問の成果として、食文化や金箔、能面の文化団とともに訪問し、多角的な交流を続けることを確認したと強調しました。

金沢市によりますと、今回の訪問には市職員4人と民間の6人が同行し、市長以外はエコノミークラスを利用したとしています。

ビジネスクラスの利用をめぐっては、富山県高岡市の角田悠紀市長がアメリカの姉妹都市を訪問した際、座席をエコノミークラスから格上げしていて、市議会などで疑問視する声が上がっていました。