来年4月に石川県が採用する公立学校の教員試験の合格倍率が、8年連続で前の年度を下回りました。
県教育委員会によりますと、来年度に向けた教員採用試験は7月に行われ、受験者は921人で、このうち315人が合格しました。受験倍率は、去年より0.2ポイント少ない2.9倍で、8年連続で前の年を割り込みました。
また、今回の採用試験から年齢制限を10歳引き上げ、60歳未満を対象としたことから、合格者には50代が5人含まれるほか、民間企業での勤務経験者も23人含まれています。
受験倍率の低下について県教育委員会は、民間企業を含めた全国的な人手不足によるものとしていますが、大学を卒業予定の学生の受験者数に大きな変化はないとしています。県では引き続き、石川県外の大学を訪問しながら、学生らに教職の魅力を伝えていきたいとしています。