中古車販売大手のビッグモーターによる保険金の不正請求問題。国土交通省は13日、全国34の工場で違反があったとして、このうち石川県の野々市店に関しては事業停止などの処分を行う方針を明らかにしました。

ビッグモーター野々市店に出された処分案は、10日間の事業停止と20日間の車検業務停止です。

北陸信越運輸局によりますと、今年7月に立ち入り検査を行い、野々市店の工場の約2年間分の書面を調べたところ、実際には行っていない整備についても過剰に金額を請求していた疑いが明らかとなりました。

今年7月 立ち入り検査に入る国土交通省の職員

また、5台の車については定期点検の際に作成する特定整備記録簿に、必要な記載がないことも確認されました。

車検に必要な検査実施していなかったことも明らかに

このほか、車検については排気音や排気ガスの検査を行った結果が残っていない車や、整備記録簿に漏れのある車も10台あったということです。

北陸信越運輸局は今後、野々市店側から意見を聞いたうえで、最終的な処分内容を決める方針です。