11日夜、金沢市の山沿いで相次いでクマが目撃され、市が注意を呼びかけています。

11日午後6時半ごろ、金沢市田上町の県道沿いで、体長およそ1メートルのクマが目撃されました。クマはその後、近くの茂みに逃げ込んだということです。

そのおよそ1時間後には、100メートルほど南寄りの田上本町で、通りかかった男性がサクラの木に登っているクマを目撃しました。クマが同じ個体かどうかは分かっていません。

市や警察などが現場付近をパトロールしましたが、クマは見つかりませんでした。市は12日朝、登校の時間帯に合わせて、周辺の小学校付近でもパトロールすることにしています。

現場は金沢大学角間キャンパス近くの新興住宅地や雑木林が広がる地域で、付近では8日にもクマが目撃されています。

金沢市と小松市では、人がクマに襲われけがをする事故が相次いで発生していて、石川県はツキノワグマ出没警戒情報を出し、特にクマの行動が活発になる早朝や夜間は警戒するよう呼びかけています。