北陸新幹線敦賀開業後にJR西日本から北陸線の金沢以西の経営を引き継ぐIRいしかわ鉄道は、金沢~大聖寺間の運賃の上限額を北陸信越運輸局に認可申請しました。
北陸線のうち石川県内区間となる金沢~大聖寺間は、来年3月16日の北陸新幹線敦賀開業に伴い現在のJR西日本からIRいしかわ鉄道に経営が引き継がれます。IRいしかわ鉄道では営業区間がこれまでの倶利伽羅~金沢駅間の17.8キロから、倶利伽羅~大聖寺間の64.2キロへ拡大されることから新たに上限運賃の認可申請を行ったものです。
申請した上限運賃は、普通運賃が現在の1.19倍、通勤定期も同じ1.19倍、通学定期は1.05倍となっています。ただし並行在来線経営計画に基づき延伸開業時から適用する実施運賃は、普通運賃が現在の1.14倍、通勤定期も同様で、通学定期は料金が据え置きとなります。
具体的には金沢~大聖寺間で普通運賃は、これまでの860円が980円になります。また、大人1か月の通勤定期は2万3260円が2万6520円となります。
この運賃措置は計画上、5年間とされていて、北陸新幹線の金沢開業の際に倶利伽羅~金沢間でも適用されていますが、開業から8年経った現在も開業時の料金となっています。また、大聖寺から先、福井県内に向かう場合は、福井県内の北陸線を引き継ぐ「ハピラインふくい」の料金を併算し割高となるため、富山方面と同様に乗継割引を実施する予定です。